『ブラック・ウィドウ』公開記念 おすすめスパイ映画5選!

映画

2021年7月9日、マーベル・スタジオの新作映画、ブラック・ウィドウ』が公開されました!
ディズニー公式・ディズニープラスにて、プレミア配信も始まっています。

ようやくだよ〜
ほんとうは1年前に公開予定だったんだけど、延期に次ぐ延期だったんだよね・・・

当初は2020年5月1日に日米同時公開の予定でしたが、その後、3度の延期を経ての公開となりました。

そこで今回は、『ブラック・ウィドウ』の公開を記念し、おすすめのスパイ映画をピックアップします!

『007 スペクター』(2015)

まずご紹介するのは、スパイ映画の王道中の王道、『007 スペクター』です。

イギリスの諜報機関「MI6」に所属するタフで紳士的なスパイ、ジェームズ・ボンドを主人公とした人気シリーズの最新作で、日本では2015年12月に公開されました。

第一作目の『007 ドクター・ノオ』(1963)からこれまでというもの、そのスタイルをくずさずに脈々と続いてきた、非常に長生きなシリーズで、ボンドを演じるのは、現在のダニエル・クレイグで6代目です。

巨大な悪の組織「スペクター」とついに直接対決するジェームズ・ボンドは、いつものように命知らずな勝手な行動を取り、徐々にその真相へと迫っていきます。しかし彼はその過程で、自らの過去と向き合うことになります・・。

いたるところにスケールの大きなアクションが満載で、とにかく飽きません。モロッコのシーンで起きる超大爆破は、「映画史上最大の爆破シーン」ということで、ギネスにも認定されました。

今回のボンドガールは、レア・セドゥが演じる、憂いを帯びた美女・マドレーヌです。また、いつもの研究室を飛び出して、現場で大活躍する武器開発係・Qもいい味を出しています。彼を演じるのは、個性派俳優のベン・ウィショー。この2人は2021年10月に公開予定の『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』にも出演予定なので、楽しみですね!

とにかく王道好きのアナタにおすすめ!

『ANNA/アナ』(2020)

お次は、女性スパイが大活躍する『ANNA/アナ』です。『レオン』(1994)を手掛けたフランス出身の映画監督、リュック・ベッソンの最新作で、2020年6月に日本公開されました。

冷戦末期、KBGによって育て上げられた最強の暗殺者・アナは、表向きはファッションモデルとしてパリで暮らしていますが、任務中にCIAのエージェントに拘束されてしまい、二重スパイになることを持ちかけられます。

爽快なアクションシーンはもちろんのこと、ストーリー展開がとっても巧妙で、裏の裏、さらにその裏をかく、という、スパイ映画の醍醐味が感じられる一作です。

主人公のサッシャ・ルスがとにかくお美しい。リュック・ベッソン監督は過去に『フィフス・エレメント』(1997)で当時は無名だったミラ・ジョヴォヴィッチを発掘。彼女はその後、『バイオハザード』(2002)や『モンスターハンター』(2020)などで大活躍するスター俳優になりました。

『ボーン・アイデンティティ』(2002)

こちらも人気シリーズのご紹介です。

海で意識を失っていた男が漁船に助けられます。その男は一切の記憶をなくしていましたが、反射的に格闘ができる、たぐいまれなる身体能力を持っていました。上陸したスイスで自らの正体を探す彼は、自分が警察にマークされていることに気づき、現地の女性マリーとともに逃避行を始めるのでした。

映画に出てくるスパイたちには、それぞれ得意技があります。例えば、『ミッション・インポッシブル』(1996)で、トム・クルーズが演じるイーサン・ハントが得意なのは、変装と侵入です。その点、本作の主人公であるジェイソン・ボーンの強みは、接近戦でした。これがカッコよいしリアリティがあるんですね。この映画以降、『ジョン・ウィック』(2014)や、韓国発の『悪女』(2017)など、接近戦を多用する本格派アクション映画が増えました。

主演のマット・デイモンは、売れない下積み時代に脚本を書いて主演をした『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)が、見事にアカデミー賞脚本賞を受賞して映画界にさっそうと現れ、その後、『オーシャンズ11』(2001)の人気シリーズにも出演するなど、一気にスター俳優に駆け上りました。

ボーン・スプレマシー』(2004)、『ボーン・アルティメイタム』(2007)、そして『ジェイソン・ボーン』(2016)といった続編へと続いていきます。

『ジョニー・イングリッシュ』(2003)

コメディからも1本。Mr.ビーンでもおなじみの、ローワン・アトキンソンが主演の、とんでもなくふざけた作品です。

諜報機関である「MI7」(007は「MI6」)に勤める事務員のジョニーは、ひょんなことから花形であるエージェントに抜擢されてしまい、イギリス王室の王冠の警備をする任務につきます。しかし、守っていた宝物をまんまと強奪されてしまい、犯人を追い始めるのでした。

Mr.ビーンのときから変わらないですね。パターンとしては、本人にはそのつもりはないんだけど、うっかり人に迷惑をかけてしまうという、イギリスならではの、毒っ気のあるギャグの応酬です。これはもう、特に何も考えずに笑っていられる映画ですし、上映時間も90分程度ですので、ちょっと疲れているときなんかにうってつけです。

小粒なパロディ映画には珍しく、きちんとした俳優が脇を固めており、『コン・エアー』(1997)で印象に残るテロリスト役を演じて注目された、数多くの映画で活躍する名脇役のジョン・マルコヴィッチがいい味を出していました。

『マルコヴィッチの穴』の人だよね!へんな映画だった!

こちらも続編があり、『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』(2011)『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』(2018)と続きます。やっていることは毎回同じですが、だからこそ安心感もあります。

『スパイの妻』(2020)

最後は、日本映画代表の一本をチョイス。黒沢清監督の『スパイの妻』です。

太平洋戦争の開戦間近である1940年代の日本が舞台。貿易会社を経営する優作は、出張で訪れた満州で、非人道的な国家機密を知ってしまい、正義感にかられて、その情報を世の中に公表しようと画策します。妻の聡子は、夫の思想に当初は反対していたものの、次第にその危険な計画に心惹かれ、行動を伴にしてしまいまうのでした。

妻の聡子を演じたのは、『フラガール』(2006)で頭角を現し、今ではすっかり演技派となった、蒼井優。本作では、昭和初期の女性のたたずまいと発声を完全にマスターし、芯は強いけれども大きな潮流に流されてしまう人物を演じています。夫役は、朴訥ながらもエモーショナルな演技に定評のある高橋一生、またその2人を追い詰める憲兵に、若くして説得力のある存在感を醸し出す東出昌大と、本格派がそろいました。

監督の黒沢清は、『CURE キュア』(1997)や『回路』(2000)など、ジャパニーズ・ホラーを牽引する映画を世に出してきました。その一方で、『トウキョウソナタ』(2008)や『岸辺の旅』(2015)など、世界で評価される映画も多数。そして本作はベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞しました。

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